クライマックスについて

　メインフェイズの展開によって、３パターンのクライマックスが用意されています。
　ＧＭは以下の説明をよく読んで、ふさわしいクライマックスを演出してください。
 
 
分岐
　「福山雅明」の状態によって、クライマックスは以下の３ケースに分岐する。
　ＧＭは、クライマックスフェイズ開始直後に、条件に合わせた以下のイベントを演出すること。
 
１．「愛情」を１つでも所持している。もしくは、「禍香惡ノ種」を取り込んだままである。
　「福山雅明」は、第一天魔王「刃煉墮隠」として「完全覚醒」する。
 
２．「無乱泥」を取り込んだままである。もしくは、ＰＣ③のチョコを食べた上で、ＰＣ③以外のキャラへの「愛情」を所持している。
　「福山雅明」は、【死亡】する。
 
３．上記の「１．」「２．」の条件が両方とも満たされている場合
　「福山雅明」は【死亡】するが、同時に第一天魔王「刃煉墮隠」として「半覚醒」する。
 
　以上の条件は、重複しない。（例えば、「愛情」を持ってる上に「禍香惡ノ種」を取り込んでいても、二重に天魔王化するワケではない。その状態であっても、一度でも【死亡】したら「半覚醒」にしかならない。）
 
 
半覚醒の場合
　「半覚醒」状態の「刃煉墮隠」は、データ上は「福山雅明」とほぼ同じである。彼の【秘密】（【パーソナル秘密】も含む）をすべて失くして、代わりに【パーソナル秘密】の「魔法使い」を与えるだけで良い。つまり、「一般人」のままである。
「福山雅明」が持っていた【情報】【感情】も、すべて引き継がれる。主にＰＣへの【感情】を「触媒」にして、「魔法」をどんどん使用すること。
「忍具」については、ＧＭが「雅明の持っていた物をそのまま使う」か「刃煉墮隠として新たに３つを獲得する」かを判断すること。
ただし、忍者であるＰＣ全員は「すでに雅明とは別人である」ことをはっきりと認識できる。ＧＭはこのことを明確に伝えること。
ＧＭは、「クライマックス戦闘で刃煉墮隠の陣営が勝利したら、完全覚醒する」と説明した上で、ＰＣ全員に「刃煉墮隠」に協力するか対立するかを選んでもらい、「クライマックス戦闘」を開始すること。（「中立」や「様子見」をするＰＣがいても、そのまま「戦闘」を始めてしまって良い。）
 
 
完全覚醒の場合
　「完全覚醒」状態の「刃煉墮隠」は、階級が「上忍」の忍者キャラクターである。
２つある奥義のうちの１つは、「大呪法・汎悪煉帯（ばんあれんたい）」という名称の【範囲攻撃】にすること。これは「地球を取り巻く電磁層「バン・アレン帯」にひずみを起こすことで、直下型の地震を起こす天魔の罰」であり、使用するたびに「地震により[２Ｄ６]×１００名の東京都民に死傷者が出る」という演出が付随する。
　ＧＭは、「クライマックス戦闘で刃煉墮隠の陣営が勝利したら、世界は破滅へと向かう」と説明した上で、ＰＣ全員に「刃煉墮隠」に協力するか対立するかを選んでもらい、「クライマックス戦闘」を開始すること。（「中立」や「様子見」をするＰＣがいても、そのまま「戦闘」を始めてしまって良い。）
 
 
覚醒がない場合
　「刃煉墮隠」に覚醒することなく「福山雅明」が【死亡】した場合、クライマックスにラスボスは存在しないことになる。
ＧＭは、ＰＣたちの怒りや憎しみや嫉妬をあおることで、できればＰＣたちだけで「クライマックス戦闘」を開始させるのが望ましい。納得がいくまで殴りあってもらおう。
　ただし、ＰＣ同士が納得すれば、すぐにクライマックスを閉じてもまったく構わない。