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「ヴァルキュリア戦記」4 [Stellaris AAR]

平穏な10年(2240年代)

1.新たな政治派閥
 それまで女帝ブリュンヒルデを頭に戴く全体主義派閥「帝国統一運動」の独裁状態だったヴァルキュリア神聖帝国にも、2240年前後に新たな政治派閥が2グループ結成された。

精神主義同盟(精神主義志向)
 惑星パリダイダを発見した英雄メロン=ウブ・ロアの跡を継いで調査船「エンシンマ」船長になった科学者ノーム=デン・フムが、リーダーを務める伝統主義派閥。科学者が精神主義ってどーなのよ?(ステラリスではよくある。)
 創造主を冒涜するロボット労働者を運用すると不満を抱くが、彼らが台頭することを見越してロボは非合法にしてある。無駄だから技術研究もしていない。
 他に、ガイア惑星を確保したうえで入植せずに「聖地」として崇めると喜ぶが、彼らの歓心よりもパリダイダの入植の方が絶対に得だったので無視。
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ボイド騎士団(軍国主義志向)
 そして、かの英雄メロン元船長が率いてるのが、こちらの帝国主義派閥。科学者が軍国主義って・・・(以下略)。
 「ボイド」とは虚空、つまり宇宙を表す雅語。「虚空の騎士団」というネーミングが中二心をくすぐる。
 現在は満足度がやや低いが、これから隣国をバシバシ宿敵にして戦争して征服するつもりなので、彼らは大喜びするだろう。
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 これら3派閥は、どれも帝国政府の志向をそのまま反映した“与党”なので何の問題もない。
 この先、この3派閥に属さない思想グループが登場した時こそ、政治手腕の見せ所である。


2.平時の富国強兵
 2240年代は非常に穏やかな10年間であり、ヴァルキュリア神聖帝国は保有する4惑星(主星フレイヤ、ローエングリン、オーディン、パリダイダ)の開発や、4カ所の宇宙港と北東要塞のアップグレード、南西航路のさらなる探査、領域内の宇宙生産ステーションの整備などを、コツコツとこなしていった。
 2245年には、約5年間も続けられていた新型戦闘艦の研究がついに実を結び、帝国宇宙軍待望の「ベルセルク級」駆逐艦が実用化された。
 艦首には中口径レーザー砲1門、両艦側には小口径コイルガンがそれぞれ2門ずつ搭載され、新型の常温核融合炉が生み出すエネルギーはブースターによって増幅されて、6つもの小型エネルギーシールドを稼働させるのに十分な出力を維持する。
ベルセルク級駆逐艦.jpg(ヴァルキュリア神聖帝国の艦船グラフィックは、lobolaboさん作成の『銀英伝』MODによるものです。素晴らしい完成度!)
 これまで小型のコルベット艦のみで構成されていた帝国艦隊は、じつに2.5倍の武装、シールド、船体強度を持つこの新兵器が量産されることによって、より層の厚い戦力を手に入れるだろう。


3.さらなるコンタクト
 平和な10年間は、新たなる出会いの時代でもあった。2250年を迎えるまでに、我々はまた3つの星間文明とのコンタクトを果たしたのだ。

イヴゾラク皇国
 国民が皇帝を狂信的に崇拝する、宗教帝国。ウチから軍国主義を抜いて、宗教度を倍にした感じ。なので、初対面からかなり好印象♡。
 銀河のいちばん西に位置する。
 あだ名は、4ツ目鳥
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東方プロジェクト
 こちらも狂信的な精神主義で、ウチから権威主義を抜いて、宗教度を倍にした感じ。ウチと相性がイイのも上と同じ。
 「戦士の文化」と「実力主義」を基盤とした民主制で、簡単に言えば「腕っぷしが強けりゃ、どんな奴でも発言力がある」男塾的な社会。意見が対立したら、たぶん「弾幕ごっこ」で白黒つけるんだろう。
 国名のとおり、銀河のいちばん東に位置する。
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ゼスイナクス同盟
 最後にコンタクトしたこの国も宗教国家で、さらには全知的種族の平等を熱烈に信じる理想主義者でもある。つまり、奴隷制帝国のウチのことは白い目で見ている。
 面白いことに、彼らゼスイナクス人は「反感」という種族特性を持っていて、他種族から生理的に嫌われている。・・・だから平等主義になったのかな。そう思うとけなげだなー。つぶらなおめめも何だか哀れっぽいし。
 オクシナベラ啓蒙君主国(リトルグレイ)のさらに西側に位置する。
 あだ名は けなげなワシ
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 以上の3ヵ国を加えた銀河地図がこちら。
2250年銀河地図.jpg
 イヴゾラク皇国(四ツ目鳥)と東方プロジェクトが銀河の左右の端にあって、ゼスイナクス同盟(けなげなワシ)がイヴゾラク皇国とけいおんの隙間を埋めている感じだ。


4.本当にけなげなゼスイナクス同盟
 2249年10月。ファーストコンタクトしたばかりのゼスイナクス同盟からの特使が、ブリュンヒルデ帝に謁見を申し出てきた。
 何事かといぶかしむ老女帝の御前に進み出たゼスイナクス人の外交官は、そのつぶらな瞳を潤ませながら、おもむろにこう切り出した。
 「ほんのつまらないモノですが・・・」
けなげな贈り物.jpg
 国家予算に匹敵する大量の物資を「贈り物」として差し出すゼスイナクス人に、異星人嫌いな老女帝もさすがに心を動かされた。はるかなるこの銀河に戦乙女たちが乗り出してすでに半世紀が経過しようとするが、その間に異星人が見返りもなくモノをくれたことなど、たったの一度たりともなかった事なのである!

 ゼスイナクス同盟はこのような親善外交を各方面に展開しているらしく、その外交努力の成果が同年の11月に我々の耳にも飛び込んできた。
 ゼスイナクス=けいおん防衛協定の成立である。
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 この報を受けて、ブリュンヒルデ帝は「疑惑と反発が飛び交う銀河で、なんと尊いことか。」としみじみと嘆息したという。

 平穏な2240年代の最後の年は、異星人同士の信頼の握手という快挙で無事に締めくくられた。
 だが、この防衛協定の成立こそが、次の10年間を暴力と破壊の影で覆う戦乱のきっかけとなるとは、聡明なる神女帝といえどもこの時には知る由もなかった・・・。
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MatHalf

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by MatHalf (2020-02-07 20:03) 

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