次回予告 [リプレイ「バレンタイン恋風帖」]
奮闘およばず、世に解き放たれてしまった第一天魔王「刃煉墮隠(ばれんたいん)」!
奴の強大な魔力が、幾度となく東京に、この世界に災厄をもたらす。
残された唯一の希望は、天魔王を斬る力を持つと言われる神刀「放倭夷刀(ほわいと)」のみッ!
その神刀を求めて、鞍馬剣士「安城みらい」と比良坂の屍忍「桂ノ宮小夜香」が再び立ち上がった。
だが、彼女たちの行く手には、隠忍の妖少女「荒巻スキュラ」がまたもや立ち塞がるのであった。
最期をとげたヤンデレ妹「福山栞」の代わりに、新規キャラクターも登場!
関係がこじれにこじれたPCたちは、過去を水に流してこの「協力型シナリオ」に順応できるのかッ!?
次回、「シノビガミ」リプレイ―――「ホワイト・デー」特別企画ッ!
『ホワイトデイ斬魔録』に、ご期待ください!!
エンディングフェイズ 5「刃煉墮隠・嵐の到来」 [リプレイ「バレンタイン恋風帖」]
刃煉墮隠がひとり、荒野に立っている。
見姿こそただの少年―――福山雅明のままであるが、その両目は禍々しい黄金に輝いている。
そのふたつの視線は、ただ天を見上げていた。
嵐の天空。世界の破滅を予兆する、黙示録の夜空だ。
「スキュラよ。」
第一天魔王が、ぽつりと愛しい女の名を呼んだ。
「我の元へ来い。おぬしが求める小僧の魂は、いまだ我の内に生きておるのだからな。」
雲が動く。風雲急を告げる。
新たな戦いの始まりが、もうすぐそこまで迫っていた。
(つづく)
クライマックスフェイズ 4「一騎打ち 」 [リプレイ「バレンタイン恋風帖」]
美弥子の死により、第一天魔王の前にはスキュラと栞だけが残された。
刃煉墮隠にとっては、どちらも自分の手駒。
もはや手を下すこともないと、天魔王は静観を決めた。
だが、ふたりの女には、戦いを続ける理由が十二分にあった。
それは使命も、世界の命運をも越えた―――愛と憎しみの私闘であった。
刃煉墮隠にとっては、どちらも自分の手駒。
もはや手を下すこともないと、天魔王は静観を決めた。
だが、ふたりの女には、戦いを続ける理由が十二分にあった。
それは使命も、世界の命運をも越えた―――愛と憎しみの私闘であった。